新聞書評

[b][size=large][color=660033]写真集「Passers-by 静かな肖像」 新聞書評 A book review[/color][/size][/b]   
[img align=left]http://www.himekokodama.com/xoops/uploads/img42158c2c54a0f.jpg[/img] 公明新聞 2004.11.29より 「らしさ」を宙吊りにする肖像写真から覗く現代の<典型> 東京造形大学教授 柳本尚規 その人を撮りきった、という撮影者の自負を思わせる肖像写真は、おおむねおしつけがましく、<私>のなかでその存在感が普遍化してゆかないものだ。こういう肖像写真のタイプは、人間国宝クラスや文芸家を写した写真に多く見られる。 だが、誰も知らない街中の人々を写した肖像写真は、撮る者は相手の<らしさをあらわす必要もなく、撮られる者も誰にも知られない自分の<らしさ>をどう装ってよいのか、いずれにしろ写真の中の二つの意思は宙に浮いている感じである。 それは、私達は人の表面しかみることはできない、表面にみえるものこそ、その人の真実だという思想のタイプを名乗っているようにも思われて、そのけれんのなさが私にはすがすがしくさえ感じられる。 「Passers-by 静かな肖像」は、青山、表参道を中心に、東京の街で見かけた人にふと立ち止まってもらい、あるいはちょっとだけカメラを見つめてもらって写した肖像写真の本だけれど、これを見ていて思い浮かんできたことが前述のようなことである。 加えて、ここに写っている人々の多くは、内面をそっくり裏返して外面を装っているようでもあり、それは、この時代の風俗の特性の典型の一つを見せられているようでもあって面白い。 この写真集は、肖像写真のタイプ、撮影者のスタンス(哲学)のタイプ、今様の人々のタイプ、という三つのタイプを見る人に考えさせてくれる。逆にいえば、それほど見る<私>と写真の中の人々は遠い関係なのである。まるで映画か小説の中のワン.シーンのようだとも思えるが、この実感は最近の<写真集のタイプ>というもう一つの考えどころを加えるだろう。 ここのは、現代の<典型>がさまざまな形でにじみ出てある。それがこの写真集の内容だと私には思える。 写真は「Hat designed by architect」 (c)Koumeishinbun [color=FF0000]左の赤い枠の中をクリックして下さい。[/color] 新聞の文字が読めます。
日本経済新聞2004,12.5より 東京の青山、表参道周辺で撮影したポートレート。とりわけおしゃれな人々の多い街だが、著者の狙いはただファッショナブルな写真を撮ることではないようだ。お年寄りから子供まで、ほとんどの被写体と一体一で向き合い、誠実に視線を受け止めている。余白の多い画面に孤独感がにじみ出て、不思議な静寂を生んでいる。 写真は「Elderly Woman shoulder strap bag」 (c)Nihonkeizaishinbun [color=FF0000]左の赤い枠の中をクリックして下さい。[/color] 新聞の文字が読めます。
[img align=left]http://www.himekokodama.com/xoops/uploads/img42158c6da0a29.jpg[/img] 神戸新聞2004,11,28より 壁と対峙する空気感 タイトル通り、声高でない、静謐なポートレート集。写真家が 東京の街で出会った普通の、しかしどうしてもフィルムに残したいと感じた「際立った空気感を持った人」たちが、こちらを見つめている。 人物の背景には、石造り、打ちっ放しのコンクリート、しっくい、ペンキ塗り、シャッター、、、、、、と、さまざまな表情の「壁」。これを壁、あるいは背景の写真集として見たらどうだろう。それくらい、美しい。 街に埋もれない人物とは、壁と対峙しうる人物なのかもしれない。 写真は「Man in white coat」 (c)Koubesinnbun [color=FF0000]左の赤い枠の中をクリックして下さい。[/color] 新聞の文字が読めます。
[img align=left]http://www.himekokodama.com/xoops/uploads/img42158bb400a37.jpg[/img] 秋田さきがけ新聞 2004、11、14 天王町出身のフリーの写真家が、都内の青山、表参道などで、心にぴぴっと来た人たちにレンズを向けたモノクロのポートレート集。被写体は国際色豊かで、少年少女からお年寄りまで多彩。200年ー04年に撮影した92点を収めている。「特に際立った空気感を持った人がいます。この人たちの持つ存在感は何なのでしょうか?」という思いが、この撮影の動機付けだ。彼女が映し出したモノトーンの世界は、特に個性を際立たせ、時に内面をえぐり出すような迫力に満ちている。背景も作品の中の大事なファクターとして機能しており、見る人の感性に訴えてくる。 (c)Akitasakigakeshinnbunn 写真は「In front of leopard fence」 [color=FF0000]左の赤い枠の中をクリックして下さい。[/color] 新聞の文字が読めます。


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